海外FXは24時間取引可能ですが、トレードする時間帯によって相場の特徴やリスクが大きく異なります。夜型トレーダーは21時〜24時、日中取引可能な人は9時〜15時と、自分の生活リズムに合わせて効率的にチャンスを狙うことが重要です。本記事では、タイプ別におすすめ時間と戦略、さらに注意すべき週明けや年末年始の相場の特徴も解説します。
海外FXの取引時間とは?基礎知識を覚えよう
海外FXは、世界の主要市場が時差を活かして順番に開くため、平日であればほぼ24時間いつでも取引可能です。しかし、土日や一部祝日は取引が停止したり、スプレッドが広がったりすることがあります。また、通貨以外のCFDや仮想通貨は銘柄ごとに取引時間が異なるため、事前に確認しておくことが安心な取引のポイントです。
海外FXの取引時間は平日24時間

海外FXの最大の魅力は、平日であればほぼ24時間いつでも取引できることです。外国為替市場が世界中の主要都市でリレー形式に開いているため、ウェリントン市場やシドニー市場、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場と時差を活かして市場が次々に動くことで、月曜の朝から土曜の早朝まで、どこかの市場が必ず開いている状態になります。
つまり、「朝の通勤前に取引したい」「仕事が終わって夜にトレードしたい」といったライフスタイルに合わせて、柔軟に取引できるのが海外FXの強みです。
土日や一部祝日は取引ができない

海外FXは平日24時間取引できるとはいえ、土日と特定の祝日は完全に取引が停止します。理由は、世界中の銀行が休業し、インターバンク市場(銀行間取引)が閉まるためです。日本時間では、土曜の早朝6時〜7時前後にマーケットがクローズし、再び月曜の早朝5時〜7時前後に再開されます。週末の間はチャートも動かず、新規注文や決済もできません。
また、クリスマスや元日など国際的な祝日も取引不可になるか、流動性が大幅に低下します。特に、ロンドン市場やニューヨーク市場が休場の日は、スプレッドが拡大し、注文が通りにくくなることもあるので注意。一方、日本の祝日は海外市場に影響しないため、通常どおり取引が可能です。たとえば「敬老の日」や「文化の日」は日本国内が休みでも、トレードできます。
CFD銘柄は取引時間が変則的になる
海外FXでは、通貨ペア以外にも株価指数、金、原油など多様なCFD銘柄を取引できます。CFD銘柄は、各市場の営業時間に連動しており、通貨ペアとは異なる取引時間になるのが特徴です。
たとえば米国株価指数CFDは日本時間で月曜7時~翌6時、金や原油は取引所や流動性プロバイダーにより微妙に異なります。特に原油はNYMEXに準じるため、日によってメンテナンス時間が発生することも。取引時間外でも注文は可能ですが、執行は次のオープン時となり、窓開けリスクがある点に注意してください。銘柄ごとの取引時間は必ず公式サイトで確認しましょう。
CFD銘柄取引時間一例
| CFD銘柄 | 主な対象市場・取引所 | 日本時間でのおおよその取引時間 | 特徴・理由 |
|---|---|---|---|
| 米国株価指数(S&P500、NASDAQなど) | 米国市場(CMEなど) | 月曜7:00~翌6:00 (火~金も同様) | 米国市場時間に合わせて稼働。土日は休場。 |
| 金(XAUUSD) | ロンドン・ニューヨーク市場 | 月曜7:00~翌6:00頃 | 世界主要市場で取引されるため、ほぼ24時間稼働。ただし日曜・土曜に短時間の停止あり。 |
| 原油(WTI、BRENT) | NYMEX(WTI)、ICE(BRENT) | 月曜7:00~翌6:00 (途中にメンテナンス時間あり) | 原油先物市場の営業時間に準じる。日によって短時間停止が発生。 |
| 日本株価指数(日経225) | 大阪取引所、CMEなど | 月曜7:00~翌5:00頃 | 海外先物市場の時間帯に合わせ、為替より短めの稼働。 |
| 銀(XAGUSD) | ロンドン・ニューヨーク市場 | 月曜7:00~翌6:00頃 | 金と同様に国際市場で取引され、取引時間も近い。 |
仮想通貨CFDは土日も取引できる
通常のFXは週末に停止しますが、仮想通貨CFDだけは例外的に土日も取引可能です。理由は、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産が、ブロックチェーン上で24時間365日稼働しているためです。
ThreeTrader やXMTradingなどではBTC/USD・ETH/USDなど主要ペアが週末も取引可能ですが、一部業者では数時間のメンテナンスが入る場合もあります。週末に取引できる点は魅力ですが、流動性が低下しスプレッドが広がりやすく、価格変動も激しくなるため注意が必要です。ニュースやSNS発信で急騰・急落するケースも多く、平日のFX市場へ影響することもあります。
海外FXには夏時間と冬時間がある
海外FXでは、取引時間が「夏時間(サマータイム)」と「冬時間(標準時間)」で変わります。主要市場である米国・欧州の取引所が季節によって時刻を1時間ずらすためで、FX業者のサーバー時間やチャート表示にも影響します。取引可能な時間帯や指標発表の時刻が変動するため、切り替え時期は特に注意が必要です。
夏時間(サマータイム)と冬時間(標準タイム)
夏時間(サマータイム)は、日照時間の長い時期に採用される制度で、通常より1時間早く市場が開き、取引終了も1時間早まります。たとえば、ニューヨーク市場は冬時間(標準タイム)では日本時間23時に始まりますが、夏時間では22時に前倒しとなります。FXの世界では、夏時間は取引時間全体が1時間早くなるのが一般的です。
主要市場ごとの夏時間・冬時間の取引時間(日本時間換算)
| 市場・地域 | 夏時間(サマータイム) | 冬時間(標準時間) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 東京市場 | 9:00~18:00 | 9:00~18:00 | 日本は夏時間なし。年間通して同一。 |
| ロンドン市場(欧州) | 15:00~翌0:00 | 16:00~翌1:00 | 夏時間で1時間早まる。取引量が増える時間帯。 |
| ニューヨーク市場(米国) | 22:00~翌7:00 | 23:00~翌8:00 | 夏時間で開始・終了ともに1時間早まる。 |
| シドニー市場(オセアニア) | 6:00~15:00 | 7:00~16:00 | 南半球のため、夏時間・冬時間の切替時期が逆。 |
| ウェリントン市場(NZ) | 5:00~14:00 | 6:00~15:00 | シドニーより1時間早く開場。NZは10月〜4月が夏時間。 |
| 海外FX全体(参考) | 月曜6:00頃~土曜5:00頃 | 月曜7:00頃~土曜6:00頃 | 夏時間中は全体的に1時間前倒し。 |
切り替え日は毎年異なる
夏時間(サマータイム)
- 米国:3月第2日曜~11月第1日曜
- 欧州:3月最終日曜~10月最終日曜
海外FXでは、アメリカやヨーロッパのサマータイム(夏時間)開始・終了により、取引時間が毎年1時間前後ずれます。米国は3月第2日曜に夏時間開始、11月第1日曜に終了、欧州は3月最終日曜開始、10月最終日曜終了と「○月の第○日曜」で決まるため、日付は毎年異なります。
1時間前後のずれにより、ロンドン×NY市場の重複時間が短くなり、ボラティリティやスプレッドに影響が出やすくなるので注意。指標発表やスワップ計上も前倒し・遅延することがあるため、切り替え週は短期決済や低レバレッジで臨むのが安全です。事前にFX業者の告知や公式サイトでスケジュールを確認しましょう。
海外FXの値動きが大きい時間帯|世界市場の開閉時間
為替相場は24時間動いていますが、どの時間帯でも同じように活発というわけではありません。世界の主要市場――ウェリントン、シドニー、東京、ロンドン、ニューヨーク――がそれぞれ開閉する時間帯によって、取引量とボラティリティ(値動きの大きさ)は大きく変化します。
ウェリントン市場:値動きは緩やか
| 市場・地域 | 夏時間(サマータイム) | 冬時間(標準時間) |
|---|---|---|
| ウェリントン市場(NZ) | 5:00~14:00 | 6:00~15:00 |
週明け最初に開くのはニュージーランドのウェリントン市場で、日本時間の月曜朝5〜6時頃にスタートし14時頃まで続きます。世界的に参加者が少ないため取引量は少なく、スプレッドが広がりやすいのが特徴です。
ウェリントン市場の役割は、週末のニュースや地政学リスクを最初に反映すること。金曜夜の米経済指標や政治イベントを受けて、月曜オープンで為替が急変(窓開け)する場合もあります。特にAUD・NZD・JPYなどは影響を受けやすく、初動は慎重な取引が必要です。ウェリントン時間はトレンド形成前の“準備段階”とされ、上級者は月曜の方向性を探る材料として注視します。
- 週明け最初に開く市場(日本時間5〜14時)
- 参加者が少なく取引量は限定的、スプレッドが広め
- 週末のニュースやリスクを最初に反映
- 高ボラティリティ通貨(AUD、NZD、JPY)が影響を受けやすい
- トレンド形成より方向性確認の準備段階
シドニー市場:流動性が徐々に高まる
| 市場・地域 | 夏時間(サマータイム) | 冬時間(標準時間) |
|---|---|---|
| シドニー市場(オセアニア) | 6:00~15:00 | 7:00~16:00 |
ウェリントン市場の後に開くのがシドニー市場で、日本時間の7〜16時頃がメインセッションです。オセアニア通貨(AUD、NZD)を中心に取引が増え、アジア市場全体の流動性も高まります。主要銀行やファンドが本格的に動き出すため、値動きは次第に活発になり、特にAUD/USDやAUD/JPYが反応しやすいです。
なお、朝方には豪州経済指標の発表も多く、短期的なボラティリティを生みます。ロンドンやニューヨークはまだ閉まっているため、全体の流動性は限定的でレンジ相場が多くなります。シドニーと東京市場の重複時間ではアジア勢の参入で動きが増え、この“アジアセッション初動”が欧州時間のトレンド下地を作ることもあります。
- 日本時間7〜16時がメインセッション
- オセアニア通貨(AUD、NZD)が活発
- アジア市場全体の流動性が上昇
- 東京市場と重なる時間帯で動きが出やすい
- 朝方の豪州経済指標で短期ボラティリティ発生
東京市場:8〜10時は値動きが活発
| 市場・地域 | 夏時間(サマータイム) | 冬時間(標準時間) |
|---|---|---|
| 東京市場 | 9:00~18:00 | 9:00~18:00 |
東京市場は日本時間8〜16時で、アジア最大の市場です。円関連通貨ペア(USD/JPY、EUR/JPY)が活発で、特に午前9時55分前後の「仲値」決定時は、国内銀行のドル買いにより短期的にドル高・円安が進みやすく、仲値トレードの定番時間です。
東京市場はアジア全体の方向性を作る役割も持ち、上海総合指数や日経平均の動きが為替に波及することもあります。欧米市場に比べボラティリティは控えめで、レンジ戦略や短期逆張りに向きます。特に、8〜10時は流動性が高くブレイクやトレンド発生の勝負時間、午後は動きが落ち着き、16時の欧州勢参入まで準備モードとなります。
- 日本時間8〜16時
- 円関連通貨ペア(USD/JPY、EUR/JPY)が活発
- 午前9時55分の「仲値」決定前後に短期変動
- アジア全体の方向性形成に影響
- 欧米に比べボラティリティは控えめ、レンジ戦略向き
ロンドン市場:ニューヨーク市場の開場で上昇傾向
| 市場・地域 | 夏時間(サマータイム) | 冬時間(標準時間) |
|---|---|---|
| ロンドン市場(欧州) | 15:00~翌0:00 | 16:00~翌1:00 |
ロンドン市場は世界最大の為替市場で、日本時間16〜翌2時が取引時間です。ヨーロッパ勢の取引が集中し、ユーロ・ポンド・スイスフランなど欧州通貨が大きく動きます。
16〜18時はアジア市場のポジション調整で急反転やブレイクが起こりやすく、短期トレーダーに人気です。17〜19時頃は欧州経済指標の発表でボラティリティが上昇します。さらに21時以降、ニューヨーク市場と重なる「ロンドン・ニューヨーク重複時間」では取引量が世界最大級となり、相場が一方向に動きやすく、デイトレードではトレンドフォロー戦略が有効な時間帯です。
- 日本時間16〜翌2時
- 世界最大の為替市場、取引量約40%を占める
- 欧州通貨(EUR、GBP、CHF)が活発
- 16〜18時は急反転・ブレイクが発生しやすい
- 21時以降ニューヨーク市場重複で取引量最大級
ニューヨーク市場:ロンドン市場と重なる21〜午前2時は値動きが激しい
| 市場・地域 | 夏時間(サマータイム) | 冬時間(標準時間) |
|---|---|---|
| ニューヨーク市場(米国) | 22:00~翌7:00 | 23:00~翌8:00 |
ニューヨーク市場は日本時間21〜翌7時で、21〜翌2時のロンドン市場重複時間は世界中の取引が集中し、1日の中で最もボラティリティが高くなります。米国の経済指標発表時には数十pips以上の急変動も珍しくなく、欧州勢の利益確定が入る22〜24時台は反発や押し目が発生しやすく、短期逆張りのチャンスもあります。
なお、深夜2時以降は取引量が減り静まり返ります。日本時間6〜7時のロールオーバー時はスプレッドが広がるため、新規注文は注意が必要です。ニューヨーク市場は1日の最終局面でトレンドを完成させる時間帯で、ロンドン時間での方向感を引き継ぐことがFX攻略のポイントとなります。
- 日本時間21〜翌7時
- 世界のトレンド最終決定市場
- 経済指標発表で急変動が頻発
- 欧州勢の利益確定による反発・押し目が発生しやすい
- 深夜以降は取引量減少、6〜7時のロールオーバーに注意
海外FXで稼ぎやすいおすすめ時間帯
海外FXで最も成果を出しやすいのは、「市場の重複時間」や「取引量が急増する時間」を狙うことです。為替市場は24時間動いていますが、流動性が集中するタイミングに参加することで、スプレッドが狭くなり、短時間でも効率的に利益を狙うことができます。
稼ぎやすくておすすめの時間帯
- 8時〜10時:東京市場オープン直後
- 16時〜19時:東京市場とロンドン市場が重なる
- 21時〜午前2時:ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる
【8時~10時】東京市場オープン直後
東京市場が開く8時からの2時間は、アジア勢が一斉に参入し、1日の取引が本格的に始まるタイミングです。前週末や前日のNY市場で発生したニュース、リスクイベントの影響を受けて、相場が一方向に動きやすくなります。特に午前9時55分の「仲値」に向けては、実需によるドル買いが集中しやすく、短期的なドル高・円安の動きが出やすいのが特徴です。
また、ボラティリティが高く、短時間でトレンドが形成されやすい時間帯でもあります。スキャルピングや短期トレードを得意とするトレーダーにとっては“朝の勝負時間”であり、8時〜10時の動きがその日全体の方向性を示すことも少なくありません。
8時~10時におすすめの戦略
- ブレイクアウト狙い(東京時間初動でのレンジ抜け)
- 仲値トレード(9:30〜9:55にかけてのドル買い)
- 短期トレンドフォロー(1〜2時間完結型の順張り)
【16時〜19時】東京市場とロンドン市場が重なる
夕方16時になると、欧州勢が本格的に市場へ参入し、東京市場のポジション調整と重なって大きな値動きが発生します。アジア時間で形成されたレンジを突き抜ける「ロンドンブレイク」が多発するため、短期トレーダーにとって最もエキサイティングな時間帯のひとつです。
ユーロやポンドなどの欧州通貨が活発に動き、流動性とボラティリティが同時に高まります。また、17〜19時頃には欧州の主要経済指標(英CPI、独IFOなど)の発表も重なるため、瞬間的な値動きも頻発します。この時間帯は、ブレイクアウトやスキャルピングなど、瞬発力重視の戦略が特に有効です。
16時〜19時におすすめの戦略
- ロンドンブレイクアウト戦略(レンジ抜けを順張り)
- スキャルピング(瞬間的な上下動で小利確)
- 指標前後の逆張り or 押し目買い・戻り売り
【21時〜午前2時】ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる
21時を過ぎると、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なり、1日の中で最も取引量が多くなる時間帯に突入します。世界中の銀行・ファンド・個人投資家が一斉に取引を行うため、為替レートの動きは非常に活発になります。米国の主要経済指標(雇用統計、CPI、FOMCなど)がこの時間に発表されることも多く、数十pips単位の急変動が発生することも珍しくありません。
また、ロンドン勢の利益確定が入る22〜24時台は反発や押し目が生じやすく、短期逆張りの好機にもなります。総じてこの時間帯は、明確なトレンドフォロー戦略が最も機能しやすく、大きな利益を狙える“FXのゴールデンタイム”です。
21時〜午前2時におすすめの戦略
- トレンドフォロー(方向が出たら乗る)
- 指標トレード(発表直後の急変動を狙う)
- ロンドン勢の利確による反発を利用した逆張り
海外FXで避けた方が良い時間帯
「24時間いつでも取引できる」といっても、FXには流動性が低く、スプレッドが広がりやすい“避けるべき時間帯”があります。この時間に無理にエントリーすると、思った価格で約定しなかったり、狭い値幅で損切りを繰り返したりと効率が悪くなりやすいので注意しましょう。
避けた方が良い時間帯
- 早朝6〜7時:流動性が低い
- 21時半〜22時半:アメリカの経済指標発表が多い
【早朝6〜7時】流動性が低い
日本時間の早朝6〜7時台は、主要市場がすべてクローズしている“ブレイクタイム”です。ニューヨーク市場が終わり、東京市場がまだ開いていないため、世界的にトレード参加者がほとんどいません。取引量が極端に少なく、スプレッドが急拡大するリスクがあります。
また、経済指標や大口フローがほとんどないため、チャートの動きもランダムになりやすいのが特徴。「一見レンジに見えるが、薄商いの中で突発的にスパイクが出る」ような不規則な動きをするため、短期トレードには不向きです。もし、早朝に取引する場合は、仲値トレードの準備(8時以降のエントリー)に徹するのがおすすめです。
例えば、普段はドル円のスプレッドが0.2〜0.5pips程度のFX業者でも、早朝6〜7時になると2〜3pipsに広がることがあります。特に海外FX業者では、ロールオーバー処理(スワップ計上)の影響で一時的に流動性が低下するため、注文が滑ったり、スリッページが発生することも珍しくありません。
【21時半〜22時半】アメリカの経済指標発表が多い
日本時間で夜の21時半〜22時半は、米国の主要経済指標が集中する時間帯です。代表的なものとして、雇用統計(NFP)・消費者物価指数(CPI)・小売売上高・GDP速報値などが挙げられます。経済指標発表直後は、為替レートが一瞬で数十pips動くこともあり、スプレッドの急拡大や注文遅延が発生しやすくなります。
この時間帯の危険性は、“値が飛ぶ”=スリッページの発生率が高い点です。指標発表前に指値や逆指値を設定していても、想定より不利な価格で約定するケースが多く、短時間で損失を出すリスクがあります。特に、雇用統計発表(毎月第一金曜日の21:30)はボラティリティが最高潮に達するため、経験が浅いうちは指標発表の瞬間を避けるのが賢明です。
一方で、発表後の1〜2時間(22:30〜24:00)は、トレンドが定着しやすい“第2波”のチャンスとなります。指標発表直後の乱高下を避け、数分〜数十分後に方向が定まったタイミングでエントリーする「指標後トレード戦略」が有効です。
- 指標発表直後は避ける(数分〜10分程度は様子見)
- スプレッド拡大・滑りを想定したリスクコントロールを行う
- 第2波を狙う場合は、方向性が明確になったタイミングで入る
海外FXで避けた方がよい時期
海外FXは「いつ取引するか」で勝ちやすさが変わりますが、「いつ取引を控えるか」も同じくらい重要です。ここでは、経験者ほど避けがちな3つの時期――クリスマス、年末年始、そして週明け――を、なぜ難しいのか・どう立ち回るかまで含めて整理します。
クリスマス期間(12/24~12/26頃)
クリスマス前後(日本時間で概ね12/24~12/26)は、欧米のディーラーと機関投資家が休暇に入り、流動性が極端に落ち込みます。板が薄くなると、普段なら吸収される小さなフローでも価格が跳ねやすく、チャートは「一見静か、でも時折大きくズレる」不安定な挙動になりがちです。
FX業者側も営業短縮や一時停止を告知することがあり、気づかないうちに取引時間が繰り上がっていた、というトラブルも起きやすい時期。結果、スプレッド拡大・スリッページ・約定遅延が重なり、期待値の低いトレードになりやすいです。どうしても取引したいなら、指標やニュースを伴わない“静かな押し目・戻り目”だけを薄く狙い、成行多用や広いストップは避けると良いです。
年末年始(12/28~1/2頃)
年末年始(12/28~1/2頃)は、市場参加者が減り流動性が極端に低下します。特に元日(1/1)は主要市場が休場となり、前後の営業日も取引時間の短縮やシステムメンテナンスが入りやすい時期です。そのため、スワップ計上やロールオーバー時刻にずれが生じることがあります。
また、ファンドのリバランスや決算による大口フローで相場が一方向に動きやすく、テクニカルが効きにくいのも特徴です。基本はポジションを軽く、滞留時間を短く保つこと。可能ならノーポジションで越年し、年明けの通常営業後に落ち着いた相場を見極めてから再開するのが安全です。
週明け(月曜日)
週明けの月曜は、一見チャンスに見えて実はリスクが高い時間帯です。土日のニュースや要人発言で材料が出ると、流動性の薄いウェリントン・シドニー市場で価格が大きく飛ぶ「窓開け(ギャップ)」が発生します。ギャップ方向へ伸びる場合もあれば、逆行して埋めに走る場合もあり、短期トレードではテクニカルが効きにくい環境です。
さらに早朝はスプレッドが広がり、約定も不安定になりがち。基本は「週明け1~2時間は様子見」で、方向を確認してからエントリーするのが安全です。事前に週末のニュースを整理し、想定シナリオと撤退ラインを決めておくと判断がぶれません。
たとえば、金曜終値がドル円150.00円だったとして、週末に地政学リスクが報じられると、月曜早朝に149.20円で寄り付く「80pipsの窓開け」が起こることがあります。このあと149.00円まで下落することもあれば、逆に149.80円まで戻して“窓埋め”することもあり、短時間で相場が急変します。しかも早朝はスプレッドが通常の約3倍(0.3pips→1.0pips前後)に広がるため、エントリーは不利。週明け1〜2時間は様子見し、方向が固まってから動くのが安全です。
タイプ別おすすめの取引時間と戦略
トレードで成果を安定させるには、「自分の生活リズムに合った時間帯」を選ぶことが第一歩です。海外FXは24時間動いていますが、時間帯によって市場の厚みや値動きの特徴がまったく異なります。ここでは、**会社員(夜型トレーダー)と日中に時間がある人(デイトレーダー)**の2タイプに分けて、それぞれに最適な取引時間と戦略を紹介します。限られた時間でも効率よくチャンスを狙うための実践的な指針として参考にしてください。
会社員(夜型トレーダー):21時~24時でスキャルピング
社会人(夜型トレーダー)おすすめ時間
21時〜24時(ロンドン後半×NY序盤)
21時~24時は世界の主要市場が重なり、出来高が多く値動きが明確です。日中にチャートを見られない会社員でも、短時間で効率的に成果を狙えます。スキャルピング中心に、無駄なエントリーを避けることがポイントです。
戦略チェックポイント
- 世界の参加者が増え、流動性・ボラティリティが高い
- スキャルピング(短期売買)に最適
- 東京〜ロンドンで形成された日中レンジの上下にラインを引く
- ブレイク方向に短く乗るだけのシンプル戦略が有効
- 米指標前後は様子見してスリッページを回避
- 損切り3〜8pips程度・リスク1%以内を徹底
- 24時以降は流動性が急低下するため持ち越さない
たとえば、金曜夜22時にドル円が150.20円を上抜けたとします。ロンドン後半〜NY序盤は参加者が多く、勢いが出やすい時間帯です。21時〜24時の間はこの「ブレイク後の押し目」を狙うのが基本。150.10円付近で反発したら150.30円を目標にエントリー、損切りは149.90円(−20pips)に設定。短時間で完結するスキャルピングなら、会社員でも帰宅後1時間で1〜2トレードを組み立てられます。
日中に時間がある人:9時〜15時のデイトレード
日中に時間がある人(デイトレーダー)おすすめ時間
9時〜15時(東京市場)
東京時間は、相場が比較的落ち着いており、初心者にも読みやすい環境です。ニュースや仲値の動きを意識しながら、計画的に“刻む”取引が向いています。テクニカルが素直に効きやすい点も特徴です。
戦略チェックポイント
- 値動きが穏やかでダマシが少ない
- 9:55仲値前はドル買いフローが出やすい
- 仲値前は短期順張り、決定直後は小さな逆張り
- 午前の高安を基準に押し戻り→続伸/反落を狙う
- 午後(13〜15時)は流動性が低下、ポジションは軽く短く
- ロンドン初動(16時)前にポジション整理で安全確保
- 水平線・トレンドライン・出来高系のみで分析OK
- 取引記録をテンプレ化し、時間帯ごとの傾向を可視化
たとえば、朝9時にドル円が149.80円で始まり、9:30頃に150.00円手前まで上昇したとします。仲値(9:55)に向けてドル買いが入りやすいため、149.90円で小さく買い、150.10円で利確する短期トレードが有効です。仲値決定後に反動で149.80円まで押したら、今度は売りで小幅を取るイメージ。東京時間は値動きが穏やかなので、焦らず仲値の流れと午前の高安を目印に、ゆっくり組み立てるのがコツです。
海外FXの時間に関するよくある質問
【まとめ】海外FX取引の時間帯とリスクを理解して戦略を立てよう!
海外FXは平日ほぼ24時間取引可能ですが、時間帯や週末・祝日によってボラティリティやスプレッド、リスクは大きく変動します。特に、東京・ロンドン・ニューヨーク市場が重なる時間帯は値動きが活発で稼ぎやすく、逆に市場開始直後や早朝、重要指標発表直後、年末年始などは急変動やスプレッド拡大のリスクが高まります。
また、土日や一部祝日は取引ができず、ポジションを持ち越す場合は証拠金維持率の管理が重要です。取引戦略は時間帯に応じて調整することが、リスクを抑えつつ収益を狙うポイントとなります。
稼ぎやすいおすすめ時間
- 8〜10時:東京市場オープン直後、仲値トレード、短期順張り
- 16〜19時:東京×ロンドン重複、ロンドンブレイク、スキャルピング
- 21〜2時:ロンドン×NY重複、トレンドフォロー、指標トレード
避けた方が良い時間
- 6〜7時:流動性低くスプレッド拡大
- 21:30〜22:30:米経済指標直後は急変動・スリッページ注意
避けた方が良い時期
- クリスマス(12/24〜26):流動性低下、スプレッド拡大
- 年末年始(12/28〜1/2):取引量減少、テクニカル効きにくい
- 週明け(月曜):窓開けリスク、方向性不明確、1〜2時間様子見推奨







